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ダンディがすぎる堤真一の【火花】

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ダンディがすぎる堤真一の【火花】

いまさらのだっていいじゃない。

仕事関連の本を読むことが多かったころ、小説を読むような気力がなく、そんなときに、ふとこの作品に出会った。

もちろん作品は知っている。しかも、朗読者は「あの」堤真一。これはいくしかない。

オレ、好きなんです。急に告白すみません。あの、イケメンなのにたまに猟奇的な演技をするあの人が。『クライマーズ・ハイ』も『容疑者Xの献身』もいいんですけど、『神様はバリにいる』で演じたアニキみたいないっちゃってるあの人が。

こんな人におすすめ

作品の説明はもういいですよね。夢を追う漫才師の話です。登場する漫才師は紆余曲折をへて、それぞれ自分なりの生き方を見つけていきます。それぞれの人生のなかで「人を笑わせること」のむずかしさ、すばらしさを感じることができます。だからこそ、こんな人に聴いてほしい。

ポイント

  • 夢にぶつかっていく勇気をもったひと
  • 最初のオーディオブックを何にするかに迷っているひと
  • 芸人のおっかけをやろうと思っているひと

 

 声がシブくてステキなんだけど……

さっそく聴いてみる。声はシブいし、もちろんセリフの読みまわしもいい! いい、いいんだけれど……そのシブい声がかえって作品の説得力を奪ってしまうところがあったのが、ちょっとだけ残念。

主人公が、先輩芸人の奇行に引いてしまうシーン。ここなんかは、声がシブすぎて主人公が動揺しているよう感じが伝わりづらい。

主人公のように、常にどこかに負目を感じているような人間を演じるには、あまりにも強すぎる声。

朗読は、ひとりの人が演じ分けて、その芸術性を味わうのも醍醐味のひとつだけれど、この作品に限ってはもうひとりいても良かったかもしれない。声の渋さを殺すのは、戸愚呂(弟)と冷越豪を使い分けられる、玄田哲章くらいのワザがないと難しいのかも。ところで、戸愚呂(弟)って、名前ないんだな。今回しらべて知りました。

いろんな意見がありますね。

Audibleのコメントはたいてい好意的ですが、少しだけ違和感を感じた人もいたようです。

ココがおすすめ

・やはりとても良い小説です。小説でも買って読み、世界観に引き込まれましたが、堤さんの朗読によってさらに引きこまれました。

・堤さんの声が素晴らしく誰が話しているかとても聞きやすかった。漫才のところは漫才師そのものだった。

ココがダメ

・やっぱり、方言のナレーションはネイティブがいい。

※ちなみに堤さんは、兵庫県西宮市のご出身ですね。

・ナレーションのリズムに少し違和感を感じたこと。大阪弁にふさわしくない台詞が気になった。

オーディオブックの最初の作品に最適

オーディオブックを最初に聴くなら、この作品はとても良いと思います。現代ものだし、語り口にも引き込まれるし、なにより話題になった作品ですし。

 

この本の朗読評価

これはいい。ぜひ聴いて!

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ナレーター(スタ☆スケから)

堤真一
2005年映画「フライ、ダディ、フライ」「ALWAYS三丁目の夕日」などで第29回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞などを受賞。2012年シス・カンパニーの舞台「寿歌」など多くの舞台で活躍。2014年NHK連続テレビ小説「マッサン」などドラマ出演多数。2012年ダイハツ「ミラ イース」、2015年NTTドコモなど様々なCMに起用される。2016年舞台「るつぼ」、映画「海賊とよばれた男」「土竜の唄 香港狂騒曲」などに出演。

作者(Amazonから)

又吉直樹
1980年大阪府寝屋川市生まれ。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑い芸人。コンビ「ピース」として活動中。2015年「火花」で第153回芥川龍之介賞受賞

 

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